フォーマルな場にもふさわしいアップヘアを研究しよう

フォーマルな場の髪型はマナー重視で

 日本において、フォーマルな場と言った場合は冠婚葬祭のシーンを意味します。

 成人式の場合は自分が主役ですから、髪型に関するマナーは特に重要視されず、振袖に合う髪型や好きなヘアスタイルが優先される傾向にあります。
 一方で、自分が主役ではない結婚式や披露宴、葬儀などに出席する際は、フォーマルな場としてのマナーを意識しなければなりません。
 アップヘアは、たいていのフォーマルな場にふさわしいスタイルですが、場合に応じて若干の注意点があります。
場違いな髪型で恥をかくことがないよう、基本的な知識を身につけておきましょう。

アレンジが楽しめる結婚式のアップヘア

アレンジが楽しめる結婚式のアップヘア

 結婚式は慶びの場ですから、ヘアスタイルもお祝いにふさわしい華やかさと、きちんと感を兼ね備えたスタイルが望ましいでしょう。
上手くセットすればダウンスタイルでもフォーマルになりますが、ややカジュアル感が強くなるダウンスタイルはできるだけ避けたほうが無難です。
 また、アップスタイルでも花嫁より目立ってしまうような派手すぎる装飾はNG。
装飾がなくてもきれいにまとまって見えるヘアアレンジがベストです。
ロープ編みで編み込んだり、三つ編みをしてトップで留めたり、トップにふんわりとボリュームを持たせるアップヘアは、華やかな場にふさわしいでしょう。
一方、うなじ付近でしっかりまとめると、気品あふれるヘアスタイルになります。

絶対に間違えたくないお葬式のアップヘア

絶対に間違えたくないお葬式のアップヘア

 葬儀の場では、マナー違反は遺族や参列者に対して失礼に当たるので、髪型のマナーにも細心の注意を払いましょう。
ヘアゴムやヘアピンは黒に統一し、ツヤをおさえたものを。
皮革素材のヘアアクセサリーは、殺生を連想するので避けるべきとされています。
 髪の色も黒が原則ですが、明るい色にカラーリングしている場合は、黒のスカーフやターバンで頭を包むと良いでしょう。
 肩よりも長い髪型の場合は、耳よりも下の位置でシニヨンにするのが正しいアップヘアのスタイルです。
 ヘアスプレーを使用する際は、無香料のものを選びましょう。
 また、人気のゆるふわパーマも葬儀の場にはふさわしくありません。
 ロングの人はアップヘアを作りやすいのですが、ミディアムの場合はヘアピンでボリュームをおさえるなどの工夫をしましょう。